永代供養と永代使用?!知らないと恥ずかしい2つの違い!

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お墓のことを考えなくてはいけなくなったときに、「永代供養」と「永代使用」についての話が必ず出てきます。

 

言葉は似ているけど

この2つは言葉こそ似ていますが、まったく違うものです。

 

必要になった時、その話をされても以外とピンと来ない場合が多いと聞きますので、今から少しでも知識として持っておいた方がいいでしょう。

 

供養をお願いできる永代供養

「永代供養」とは、子どもがいなかったり、お墓の面倒を見てくれる人がいない場合に、お寺などにお願いをして、代わりに管理や供養をしてもらうものです。

 

所帯を持たない人や、夫婦でも夫の側の墓に入りたくないと考えている女性に需要があります。

 

費用も最初に一時金を払うことで、一定期間の供養をしてくれます。

 

しかし、「永代使用」と違い、合葬墓であることが主流です。

 

「永代使用」とは、最初に永代使用料を支払います。

 

お墓や納骨堂に入るための権利を購入したことになります。

 

その後は、毎年管理料が発生しますので、支払い続けていかなければなりません。

 

要は、従来の「お墓に入る」という形になります。

 

自分らしいお墓を建てることや、場所も自分で決めることができる利点の多いものです。

 

必要な面を考えよう

この2つは、お金を払って管理をしてもらうという点では同じかもしれませんが、安心感や供養の面などで大きな違いがあります。

 

どちらもいい面悪い面を備え合わせています。

 

供養の面だけでなく、亡くなってからの扱いなどというところにも、大きな違いがあるものです。

 

「永代供養」と「永代使用」にはさまざまなメリットとデメリットが存在します。

 

どちらの場合にしてもお墓や納骨堂が必要となります。

 

どのような方法で管理・供養をしてもらうかが、この2つの大きな違いです。

永代供養と永代使用、この違いってなんでしょうか。

一言でいうと、お墓を建てるというのはその場所の永代使用の権利を購入したことでもあります。

 

一度建てたお墓に関する対応は個々別に様々ですが、お参りして管理する場合は勝手に撤去されたりはまずありません。

 

永代供養は近年のサービスですので、母団体によってはその言葉に含む供養の内容が違います。

 

お墓の無縁仏化が進んでいる地方

お墓は地方公営墓地で、多いところで16パーセント以上の無縁化が確認されています。

 

その市の担当の方は、荒れた墓石にご遺族様あてで手紙を置いて、管理者を探したそうです。

 

半数以上の回答があったそうです。

 

ここから、地方にはなかなかお参りに足は運べないが、疎かにしたい訳ではない心情がうかがえます。

 

このように、お墓は一端建てるとそこにありつづけます。

 

自分の実家の墓も、まとまった管理費を寺社に預けて管理は任せたまま、親族でお墓の所在は把握しているものの遠すぎて誰もお参りしない現状です。

 

荒れ果てていても、既存の墓地の永代使用の権利は結構あり続けます。

 

人情として、墓を動かすなんて必要に迫られないと敬遠したくなりますからね。

 

永代供養は管理をしてもらえるもの

さて、永代供養は各団体で内容や料金は様々ですが、決まった金額で以降は供養をし続けてくれる、というのが基本です。

 

供養の内容が宗派やお寺や団体で様々ですので、ここは面倒がらずにしっかりと心情に沿ったところを選びましょう。

 

宗派によって、教義が違いますので供養の内容も勿論違うのです。

 

禅宗の方が、真宗の方のお盆のお参りの様子を見て、水すら上げないなんて、お膳もないなんてさぼっている、と思われるかも知れませんが教義に則した供養なのです。

 

逆に代々真宗の方が禅宗のお家に嫁がれた場合はそのお供えの品数にびっくりされるのではないでしょうか。

 

また土地柄によっても違いはありますので、やはりしっかり足を運んで目で見て聞いて、確認することが重要になります。

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永代供養の総合情報

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