墓じまいのお供えは誰のため?内容よりも気持ちが大事!

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墓じまいの際の「お供え」についての考え方、基本的なルールについて。

 

「もうお墓を管理できなくなっちゃいました・・・。」という、ある種の罪悪感のようなものがついてまわる墓じまい。

 

その懺悔の気持ちを込めて、せめてお供えも豪華に・・・?

 

いえいえ、墓じまいは、見方を変えれば「神様に借りていた土地をお返しする」儀式。

 

お供え物には、神様への感謝の気持ちも込めるというのが礼儀ですよ!

 

少子高齢化の世の中ですから、このままではお墓を管理する人がどんどん減ってしまうという危機的状況。

 

「墓じまい」という選択をする方も増えることが予想されますが、その時の「お供え物」はどうすれば良いのでしょうか?

 

最後の大事な儀式!だから失礼のないように・・・

墓じまいとは、その名の通りお墓を「しまう」こと。

 

簡単に言うと、「もう管理できなくなったので片づけちゃいましょう!」ってことです。(このように表現すると、なんだか非常に薄情な感じですが・・・。)

 

「もう、私たちにはそのお墓を管理することができません。お供えもできないし、お掃除もできないので、お寺さんに永代供養をお願いします。」

 

そんな状況での選択肢として、「墓じまい」があるわけです。

 

そこに眠っているご先祖さまのお骨を移動するということですから、もちろんしかるべき法要(閉眼供養)が必要になります。

 

言ってみれば、墓じまいというのはご先祖様の「お引越し」ですよね。

 

ご先祖様からしてみれば、「なんだよ、せっかくゆっくり休んでたのに。邪魔すんなよ」というご気分でしょうから、お供えものをしてご機嫌を取らなければ・・・!

 

お供えものは必要?

では、墓じまいの時のお供えはどんな物が良いのか?

 

最後だし、ぱ~っとゴージャスな物を・・・と、私だったら奮発すると思うのですが、世間一般的には普段のお墓参りと同じような物をお供えしているようです。

 

例えば、お菓子、野菜や果物を細かく切った物、お酒、お餅、そしてお花。

 

地域によっても異なりますので厳密な決まりはありませんが、基本的にはいつものお墓参りと同じで良いということです。

 

また、お供えした物は、墓じまいの法要が終わったら全て持ち帰るというのがルール。

 

放置しておくと、烏やら狸やらに墓地を荒らされてしまいますので、他の方のお墓に迷惑がかかってしまいます。

 

お供え物のルールは宗派によっても違う!?

我が家のお墓参りは、わりとおおざっぱ。

 

お供え物も、アルミホイルの上にがさ~っと置いて・・・というスタイルです。

 

しかし、正式には「半紙の上に並べる」が正解なんですね。

 

また、果物やお菓子の選び方や数にも地域や宗派によってルールがあるようです。

 

丁寧にお供え物をする時は、

  • 「海の幸」
  • 「山の幸」
  • 「里の幸」

をそれぞれ用意しなければならないとか・・・なんだか、結納とか地鎮祭みたいですね!

 

つまり、墓じまいの際のお供え物とは、「ご先祖様に」というだけではなく「やおろずの神様に対して」という意味が込められているように感じます。

 

墓じまいとするということは、借りていた土地を地球=「大地の神様」にお返しするということ。

 

今での「ありがとうございました」の感謝を目に見える形で表しているのが「お供えもの」ということになるのでしょう。

 

ご先祖様に対しての「眠っていたところ、掘り起こしたりしてゴメンナサイ」という気持ち。

 

そして「場所を貸してくださってありがとうございました」という、大地への感謝を表現するための「お供え物」。

 

そう考えると、そのセレクトも「なんとなく」「テキトーに」ではいけないような気がしてきます。

 

墓じまいの際には、一つ一つのお菓子や果物にもこだわって選びたいところですね。(なんなら手作りもしちゃいますか!?)

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