私はいくら支払うのが常識的?意外と知らない身内の香典額の相場

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家族葬だからといって免れないのがご香典。

 

身内の香典はいくら包むのが常識的なのでしょうか?

 

ここでは、一般的な身内の香典の金額と、家族葬に参列する際に知っておきたい注意点についてご紹介します。

 

身内だからこそ高くつくのが香典というもの。

 

誰が亡くなった時、自分はいくら支払うのが常識的なのか?

 

意外と知らない香典のルールにご注目!

 

家族葬でも香典は必要?

「家族葬」というと、なんだかくだけた感じのフランクな雰囲気を想像してしまいます。

 

よその人(仕事関係者や友人)は呼ばないケースが多いので、「なんだ。みんな知った顔か~。それなら気楽だな」なんて油断してしまったり・・・。

 

ですが、だからといって気を抜いてはいけません!

 

親族だからこそ、身内のマナーの欠如については厳しく指摘してくるものです。

 

身内のトラブルは長引いたら大変!

 

そこで家族葬のメリット・デメリットについてまとめてみました。
良い面ばかりに注目しちゃダメ!家族葬のメリットとデメリット

 

家族葬=アットホームでなんとなく良さそう。

 

という方も多いと思いますが、本当に家族葬でいいのか事前に確認しておくことが大切です。

 

他にも注意すべきポイントの一つとして、香典の額があります。

 

「身内だし、持っていかなくても良いくらいじゃない?」なんて考える若者がいるかもしれませんが(笑)、とんでもない!

 

冠婚葬祭の世界は、むしろ身内ほど金額は高くなるということを覚えておきましょう。

 

では、身内の香典はどのくらいの金額が相場なのでしょうか。

 

具体的な金額は?

家族葬の際、身内の香典としてごく一般的な例をご紹介します。

 

  • まず、自分の両親が亡くなった場合は5万円~10万円の範囲内で、自分の経済状況にあった金額を包みましょう。
  • 次に、兄弟姉妹が亡くなった時は、20代なら3万円~5万円、30代以上なら5万円です。
  • 祖父母が亡くなった場合は、20代なら2万円~3万円、30代以上なら2~5万円、40代以上なら3~5万円です。
  • その他の親戚が亡くなった場合は、20代なら1万円~2万円、30代以上なら2~3万円、40代以上なら2~5万円です。

 

ただし、「四」は「死」を連想させるので、どんな状況でも4万円を包むことはありません。

 

また、お料理の金額がだいたい1人あたり1万円なので、本当は1万円では少なすぎる!ということも頭に入れておいたほうが良いと思います。

 

親の葬儀に香典は必要か。

ここで、「自分の親が亡くなった場合にも香典が必要なの?」という疑問を抱く方もいるかもしれません。

 

それまで親と同居していて、“葬式を取り仕切る立場”である場合は特に、言ってみれば自分から自分にお金を渡すようなものなので「なんのために?」「誰のために?」という感じですよね。

 

この場合は、香典は必要なし。

 

香典というのは「家」を単位として出すものですから、同居していた親が亡くなった場合に関しては香典は出しません。

 

一方、独立して家を出ている場合は、親であっても香典は出すのが一般的です。
(ただし、別居していても自分が喪主を務めるようなケースでは香典は必要ありません。)

 

例えば、2人兄弟で、親が長男と同居していた場合。

 

親が亡くなってその長男が喪主を務めるのであれば、長男は香典を出す必要はありませんが次男は香典を出すのが常識的だということです。

 

これは、実の親であっても義理の親であっても、基本的な考え方は変わりません。

 

こういったマナーについてはこちらのサイトが非常にわかりやすいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

⇒ お坊さん便 「香典はいくらにすべき?関係別の相場を紹介」

 

渡す際の注意ポイント

家族葬で身内の香典を渡す場合は、(仏教の場合は)表書きは「御霊前」「御香料」。

 

のし袋は、白黒or双銀の水引きタイプを選んでください。

 

次に、氏名を書く際には濃い墨ではなくちょっと薄めの墨で書くというのが常識

 

これには、「(故人が亡くなったことに対する)悲しみの涙で文字がにじんでしまった」という意味を表すんだそうです。

 

なんだか「いかにも」って感じの演出ですが、チェックしている人はしっかりチェックしていますのでご注意を。

 

ややかすれ気味の筆ペンを使うくらいでちょうど良いと思います。

 

ちなみに、宗派によっては「御霊前」という表現がNGの場合もあります。(例えば浄土真宗)

 

ですから、「御香料」としておくのが確実かもしれませんね!

 

家族葬、身内だから香典は不要?

家族葬は、参列者の香典を辞退するものと聞いたことがある。

 

今回、遠くに住む祖父の葬儀に家族葬での葬儀をしますと、連絡があった。

 

それなら私、孫30代独身の立場では香典を持って行かなくても良いですよね?

 

いいえ、それは間違いです。

 

それでも故人の遺志により、お香典やご近所の方の弔問をお断りしなければならない場合は、こちらを参考にしてみてください。

 

⇒ どう対処するのがスマート?家族葬で心得るべき「お断り」の極意

 

身内の葬儀で家族葬の声がかかった場合は、喪主の方に聞きやすければさっくりと葬儀費用の分担はどうなっているのか聞いても良いでしょう。

 

喪主の家で持つ場合は、香典は一般の葬儀の相場よりむしろ大目に包んで持っていきましょう。

 

孫30代独身なら、他に参列するいとこがいるなら相談して金額の足並みをそろえるなどされても良いでしょう。

 

差し出しても、受け取っていただけなかった場合は持ち帰れば良いので、手ぶらで通夜の振る舞いを頂き、葬儀の精進落しを平らげて帰る事になっては恥ずかしいと思われるなら通常の葬儀と同じ準備をされて臨まれてください。

 

独身の孫なら持って行かなくても良い、との文言も流布していますが、それは事情が家庭ごとに違うでしょうから鵜呑みは危険です。

 

例えば20代で既婚で、子育てで大変な従妹家庭がそれぞれ香典を工面して参列したのに、30代独身の安定企業勤めのご自分が香典なしとなると。

 

精進落しを並んで頂くとなると、きっと居心地悪くて後悔します。

 

できるだけの心配りはされた方がいいですよ。

 

相場はあってないようなものですが、1万円以上は用意しましょう。

 

個人的には、花代供物代も考えて、3万円位はお渡しするのをお勧めします。

 

もし、「香典、少なかったかも…」と思ったら?

ここまでお伝えしてきた通り、一言で身内といっても、「どの程度の関係性だったのか」そして自分の年齢によっても包むべき香典は異なります。

 

しかし、正解はあってないようなものですから、時には失敗をやらかしてしまうこともあるでしょう。

 

例えば、これは私の身内で実際にあったことですが、世間一般の常識からするとあまりにも少ない金額の香典を包んでしまったとか。

 

本来であれば10万円包んでもおかしくないような関係性にある身内の香典で、わずか3万円しか包まなかった。

 

そんな失敗をしてしまうと、何年経ってもそのエピソードを蒸し返されて影でひそひそと噂されることになるでしょう。

 

面と向かって言われることはなくとも、親族が集まる場ではなんとなく気まずい思いをすることになるかもしれません。

 

では、もし香典を出した後で「ヤバイ!少なかった」と気づいた場合はどうすれば良いのでしょうか。

 

その場合、わざわざもう一度渡しに行くというのは絶対にしてはいけないことなので注意しましょう。

 

「身内なら、ちょっとくらいの失礼は許してもらえるだろう」という甘えがあるかもしれませんが、香典を複数回渡すというのは「不幸が重なる」ということでタブーとされています。

 

どうしても気になるのであれば、初七日や四十九日の法要の時にお線香やお菓子などのお供え物を持参するのがスマートですし、遺族からも喜ばれます。

 

四十九日法要のマナーについてはこちらでも紹介していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

 

⇒ 家族葬、意外と知らない四十九日法要のマナー

 

番外編:忌引について

ところで忌引きの一般的な日数とはどれくらいなのでしょうか。

 

会社の就業規則で差はありますが、あくまで一般的なものを紹介します。

 

配偶者は十日、父母は7日、子は5日、祖父母は3日、兄弟姉妹3日等です。

 

この場合は会社の休業日も日数に含みますので、葬儀は週末に、となりますと忌引きではなく通常の週末を利用して参列する事例もあり得ます。

 

忌引き休暇は定めていなくても、法律上の罰則はありません。

 

私のことで随分以前事ですが、忌引きの無い会社に実際に勤めたことはあります。

 

【まとめ】身内だからという甘えは通用しない

このように、仏事の世界は亡くなった人との関係性が近いほどにマナーに厳しいですし、香典の金額も上がっていきます。

 

もう一度、おさらいしておきましょう。

 

  • 身内の香典は、故人との関係の深さや自分の年齢によって金額が違う
  • 家から出て独立している場合は、親の葬儀であっても香典は持参すべき
  • 袋の選び方、書き方にもルールがある
  • 香典を複数回渡すのは縁起が悪い
  • 少なかったかも?と思った時は別の形でカバーしよう

 

身内だからと甘えが出てしまうと「一生、陰で言われる」という怖い側面もあります。

 

親や配偶者の顔をつぶさないためにも、最低限のマナーは心得ていくべきでしょう。

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