お花代とお線香代、それぞれの意味と相場を知っておこう!

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目次

香典にお花代、お線香代・・・包むべきものが色々あってよくわからない!

 

どんな方のために、それぞれの意味や相場金額について解説します。

 

お花代とお線香代の違いを正しく理解し、常識をわきまえた対応を心掛けましょう。

 

お花代とお香典代。

 

何を基準にどのくらいの金額を包めば良いのでしょうか。

 

お花代とお線香代、どう違うの?

お花代は葬儀の際のお供え花代ですが、御香料(ごこうりょう)または御香奠(ごこうでん)はその名前の通り故人にお供えするお線香代の意味合いです。

 

かつては亡くなりごとの際はお香を持参してお弔いをしましたが、葬儀の際に喪家のお品をお借りするのでとの意味合いもあります。

 

お線香は、良いものを購入すると結構高いものです。

 

量販店、スーパーで販売されているものは数百円ですが高級な香木を使用したものは少量でも万単位のお値段のものもあります。

 

香典、お花代、お線香代の金額は?

葬儀の際にお供えしますお香典には、葬儀の際に喪家に生じる食事の振る舞い分等、様々な負担を助け合う意味合いも含まれています。

 

いつかは葬祭をしなくてはなりませんので、お互い様の助け合いの意味合いです。

 

ですが現代では、葬儀の様式は様々ですし、故人の考えもまた多種です。

 

散骨して欲しい、あとのものの負担になる葬儀はしなくていい、そんな意見もあります。

 

家族葬につき、香典などはご遠慮させていただきます。そんなお家もあります。

 

ちゃんとした御仏前のお供えを、とお考えなら5千円以上は最低でもお包みしましょう。

 

お花代にしても、御香料にしてもそれは同じです。

 

表書きが御香料だから数千円でいいということではありませんのでご注意を。

 

香典とお線香代。こんな違いがあります。

「香典は辞退します、と言われているのに御線香代を持って行くの?それってなんか変じゃない?堂々巡りになるんじゃないの?」

 

そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。

 

確かに、「呼び方が違うだけで、結局お金を渡すなら一緒じゃん」という考え方もできるでしょう。

 

しかし、そもそも香典とお線香代では位置づけが違います。

 

香典とは、死者を弔うために渡すもの。

 

故人の霊前に供えるもので、お香やお花の代わりになるものです。

 

そして、こちらのサイトの説明がとてもわかりやすいのですが、葬儀にかかる費用負担を互いに補い合うという「相互扶助」の意味合いもあります。

 

⇒ お坊さん便「葬儀に欠かせない香典とは?意味やマナーを徹底解説」

 

葬儀では、弔問客に対して遺族が食事や飲み物を振る舞うしきたりがあるので、その費用をお互いに負担しましょうということですね。

 

ゆえに、どちらからといえば遺族に渡すお金という感じ。

 

家族葬の場合はその飲食(“お斎”といいます)がないので、香典を辞退するケースが多いのです。

 

 

一方、お線香代やお花代というとどちらかといえば故人に向けられたもの。

 

「これで、○○さんが好きだったお花でも買ってあげてね」
「○○さんが好きだったお酒でもお供えしてあげてよ」

 

という供養のメッセージが込められています。

 

ゆえに、香典は辞退してもお線香代やお花代だったら受け取りますよという方も多いのです。

 

金額も、香典に比べると“気持ち”程度なので、受け取ったほうとしてもあまり気を遣わずに済むというわけ。

 

「お花代」についての解釈や、相場についてはこちらの記事でも解説していますので合わせてぜひ参考にしてみてくださいね。

 

⇒ お花代って大体いくらなの?故人との関係が判断のカギ!

 

お花代もお線香代もNGなシチュエーションがある

ただ、たとえ「香典」ではなく「お線香代」「お花代」という名目だったとしても、受け取った以上は「お返しをしなければ」と考える方も多いです。

 

そのため、遺族のそういった心理的な負担を完全になくすために、あえてお線香代やお花代すらも持参しないほうが良いケースもあります。

 

「ご香典は自体します」と明言されている場合は、その判断は慎重に。

 

一緒に出席する方と相談の上で決めるのが賢明ですね。

 

一方で、「家族葬だったから、亡くなったことすら知らなかった。後になって訃報を知り、個人的に弔問に伺うことにした」という場合は、ちょっと事情が違います。

 

このようなケースでは、手ぶらで行くのは逆に失礼。

 

お悔みの気持ちを表すために、また、訪問が遅くなってしまったことを詫びる意味で、お線香代やお花代を用意するようにしましょう。

 

相手との関係性にもよりますが、「最低でも5000円」という説もあれば「関係性によっては3000円で十分だ」という説もあります。

 

個人的な見解としては、「5000円」はもしかしたらお返しなど気を遣わせてしまうのではないか?と感じます。

 

特に、家族葬だった場合は「香典はお断り」していたのかもしれませんよね。

 

それならば、お金としては3000円を包み、そのほかに故人が生前に好きだった食べ物など合わせて持参すると良いでしょう。

 

会話が弾むキッカケにもなりますし、「この人は○○のことをこんなに想ってくれていたんだな」とご家族の方にも喜んでもらえると思います。

 

どんな袋で渡せば良いの?

お花代を渡す場合は、ごく一般的な不祝儀袋、あるいは無地の白い封筒を使います。

 

不祝儀袋の場合、いろんな種類があるのでどれを選べば良いのか迷ってしまうかもしれませんね。

 

袋を選び分けるポイントはただ一つ、「中に入れる金額」です。

 

  • 10,000円まで・・・白黒の水引が印刷されたタイプの袋
  • 30,000円まで・・・白黒の水引がついたもの
  • 30,000円以上・・双銀の水引がついたもの

 

ちょっと不謹慎な言い方ですが、金額が上がるごとに袋も豪華になっていくというイメージですね。

 

その露骨さに抵抗感を覚える方は白い封筒にするのが無難かもしれません。

 

ただし、白い封筒にも落とし穴はあります。

 

  • 蓮の花が印刷してある ⇒ 仏教オンリー
  • ゆりの花や十字架が印刷してある ⇒ キリスト教オンリー

 

「オシャレだな」なんて感覚で選ぶと、とんでもない失礼になる可能性がありますので注意しましょう。

 

「法事とはいえ、ありきたりな袋では風情がない」

 

「不祝儀袋にだってセンスは問われるはずだ」

 

「受け取った側の心がちょっとほっこりする袋を選びたい」

 

・・・そんな方は、コチラのような袋はいかがでしょうか。

 

楽天市場 切り絵不祝儀袋 トルコギキョウ
出典:楽天市場 切り絵不祝儀袋 トルコギキョウ

 

どんな宗派にも使えますし、高級感ある和紙製&控えめなイラストがさりげなくセンスの良さを感じさせますね。

 

お線香を送るのは、実は迷惑かも!?

そして、年賀状のやり取りくらいのご縁の方の訃報を遅れて知った場合にお供えをしたいと思われる場合は、返礼不要ですと書き添えてお線香を送る位にしておきましょう。・・・とは、良くマナーのサイトで書かれていますが、ちょっとした個人的なお勧めをひとつ。

 

仏事をしっかりされているお家はお線香にもこだわりを持たれているご家庭も多くあります。

 

蓮型の蝋燭、蜜蝋などの煤の少ない高級な蝋燭、または季節で掛け替えられるように飾り布「打ち敷き」を送られるなどでも、先方がしっかりしたお仏壇を持たれているなら便利です。

 

仏具店で勤めた際には、初盆のお客様が「使いきれない位のお供えのお線香を頂いた」と言われていたので、少しバリエーションがあったら喜んで頂けますのでお勧めです。

 

贈答用のお線香は、品よく、縁起よく。

では、お金ではなく線香そのものを贈る場合はどのようなものが良いのでしょうか。

 

自宅に仏壇がない方だと、線香を選ぶ基準すらわからず戸惑ってしまうかもしれませんが、迷ったら、こんな贈答用のお線香セットもあります。

 

⇒ 日本香堂 贈答用お線香

 

あまり高価なものを贈っても相手が気を使いますし、2,000円~4,999円のカテゴリーで探すのが賢明でしょう。

 

どれも見た目に上品で美しいお線香セットですが、コスパの観点からいうと個人的にはこちらのセットがオススメ。

 

日本香堂 贈答用セット 銘香 芝山 絵ろうそくセット
出典::日本香堂 公式サイト 贈答用セット 銘香 芝山 絵ろうそくセット

 

税込み3,300円でそこまで高いという印象はありませんが、桐の箱に入っていて“高見え”する贈答セットです。

 

線香だけではなく蓮と桔梗を彩った美しい和ろうそくもついているので、いただいた遺族の方もホッと心が和むのではないでしょうか。

 

香りは人によって好き・嫌いがありますが、フローラル系でクセがないので広く受け入れられやすい香りではないかと感じます。

 

贈るお花はシチュエーション別に選び分けて

お金ではなく”物”で供養の気持ちを伝えたいという場合。

 

お線香よりはお花のほうが、送るほうにとっても受け取るほうにとっても都合が良いでしょう。

 

香に比べると、生理的な好き・嫌いの影響は受けにくいのです。

 

お供えのお花を贈る場合は、「いつ、どんな場で渡すのか」を意識してみることが大事。

 

例えばこちらのフラワーショップでは「一般的なお供え」「子供のお供え」「ペットのお供え」「急な訃報」「一周忌」「月命日」「喪中はがきが届いた時」・・・と、様々なシチュエーションが想定され、それぞれに合ったアレンジメントが紹介されています。

 

HANAIMO 公式サイト お供え・お悔みに贈るお花
出典:HANAIMO 公式サイト お供え・お悔みに贈るお花

 

実際、「小さな赤ちゃんが亡くなった」とか「ペットが亡くなった」と聞いて「お花でも持っていこうかな」と思ったとき、どんな花を持って行けば良いのか?って悩みますよね。

 

こちらのお花屋さんもそうですが、だいたいの花屋さんは用途や故人のイメージに合わせてベストなアレンジメントを作ってくれます。

 

同じ家に何度も訪問することになるかもしれませんし、前回と被らないようにするためには「一周忌」「新盆」「三回忌」「十三回忌」など「いつ贈るか」を考慮することも大事です。

 

ネット通販なら発注の履歴が残るので、自分としても「いつ、誰に、どんな花を送ったか?」を把握しやすいというメリットもありますね。

 

お墓参りに行く時も「お線香代」が必要です。

葬儀や法事ではなく、「お盆にお墓参りに行く」というシチュエーションでも「お線香代」を持参するのが常識です。

 

たとえば、自分は実家を出て別の場所に家を構えていて、実家には兄弟が住んでいるという場合。

 

お墓を守っているのはその兄弟の家族ですから、「いつもお墓を管理してくれてありがとう」という意味を込めてお線香代を渡すのです。

 

お墓参りで帰省する時には、必ず持参するようにしましょう。

 

金額の目安は、5000円~1万円程度。

 

年齢と共にこの相場は上がり、40代、50代以上となれば2~3万円包むのが一般的ですね。(墓を守っている人との関係が近いほど、金額も上がります)

 

これも「正解」はあるようでいてないので、他の近親者がどのくらい包んでいるのかリサーチできたら理想的です。

 

また、身内のお墓参りに行く時は、その菩提寺にも「お線香代」を渡します。

 

日頃の感謝とお布施を兼ねるようなイメージで、金額は1000円程度でもOK。

 

もちろんもっと包んでも良いのですが、これも自分の年齢や社会的立場、寺との関係によりけりといったところですね。

 

ただ、「檀家料」を払っているならお線香代は必要ない場合もあります。

 

久しぶりに、もしくは初盆で初めてお墓参りに行く、あるいは嫁として初めて夫の実家のお墓参りに行く・・・というシチュエーションでは、失礼がないように事前に親戚に確認しておくと安心ですね。

 

知らずに恥をかくよりも、「失礼がないように先に聞いておきたい」という姿勢で質問して恥をかくほうがずっとマシです。

 

味気ない?賛否両論あるオンライン葬儀。リアルな感想は?

新型コロナウィルスの感染対策で一気に広まった「オンライン葬儀」「リモート葬儀」。

 

簡単に言えば、「葬儀場に行かずに葬儀に参加する」という新しいスタイルの葬儀です。

 

「いくらコロナ対策とはいえ、葬儀までオンラインというのはちょっと味気ないんじゃないの?」

 

「それじゃあ、亡くなった方への感謝の気持ちが伝わらないんじゃない?」

 

という声もあり、今のところ賛否両論ですが、そのシステム上のメリットを高く評価する口コミも数多く上がっています。

 

今回は、「お花」や「お線香」について、実際にオンライン葬儀に参列した方がどう感じたのか?リアルな声をまとめてみました。

 

まずはシステムについて。

 

  • 「香典やお花代など、キャッシュレスに済ませられたのが便利だなあと感じた」
  • 「香典のクレジットカード決済ができるのは、正直、助かる」
  • 「あまりにもスマート化され過ぎていてちょっと罰当たりかな?という気もしたが、無駄を省いて便利にすることは遺族の負担軽減にもつながると思う」

 

・・・確かに、遺族は悲しみに暮れている中で決めなければいけないこと、やらなければいけなことが多過ぎます。

 

こういったシステムを導入して葬儀をより合理的に済ませることについては、本音を言えば今までもニーズがあったのではないかな?と感じますね。

 

また、自身の心情をまじえて肯定的に捉える声が多かったのも印象的です。

 

  • 「海外からでも日本の葬儀に参加できた。ちゃんと、故人に感謝の気持ちを届けられたように感じた」
  • 「オンラインという形であっても、リアルタイムで葬儀に参列することで気持ちの整理がついた」

 

オンライン葬儀のシステムについてはコチラの「スマート葬儀」さんのサイトがとてもわかりやすいです。

 

スマート葬儀公式サイト オンライン葬儀
出典:スマート葬儀公式サイト オンライン葬儀

 

まだまだ改良の余地はありそうですが、それでも、なかなか「効率化」「合理化」のメスを入れることができなかった世界に新しい風が吹き始めたことはポジティブに捉えるべきでしょう。

 

今後、葬儀の世界がどう変わっていくのか、動向が楽しみですね。

 

プレゼントにおすすめ!火を使わない新しいお線香

親しい友達や親族なら、「線香代」としてお金を包むよりもたまにはちょっと変わったプレゼントを贈るのも良いでしょう。

 

例えば、コチラは火を使わないディフューザータイプのお線香。

 

若林佛具製作所 公式サイト hito/toki
出典:若林佛具製作所 公式サイト hito/toki

 

「祈り」と「香」は密接に結びついたものですが、小さなお子さんがいたり、高齢で火の扱いがちょっと心配だったりすると、お線香自体が「危ないもの」「避けるべきもの」になってしまいます。

 

そんな時、このようなタイプのお線香が送られてきたら、きっと相手は「ああ、○○さんは私たちのことを気にかけてくれているんだな」とあたたかな気持ちになるはずです。

 

スーパーでは見ないタイプの商品なので、贈るほうももらったほうも「これってどうなんだろう?」という新鮮なワクワク感がありますよね。

 

白檀、安息香、ジンジャー、ティーツリー、ナツメグなどを原料として作られた「アロマ」ですから、メンタルを安定させてくれる効果も期待できます。

 

大事な人を亡くしてすぐの時にはこういったものを受け入れる余裕もないかもしれませんが、1年、2年、3年・・・と時間が経ったら、ちょっと変わったプレゼントを贈ることでメリハリをつけるのがおススメ。

 

供養の世界はとかく「形式」にこだわりですが、大事なことはあなたが相手にどんなメッセージを伝えたいのか?ということなのです。

 

「お線香代」は宗派の違いによっては失礼になる

香典に代わりにお線香やお線香代を渡す方も多いと思いますが、それは相手が仏教だった場合だけです。

 

仏教では、「お線香の香は仏様のお食事」という考え方があるため、言ってみれば「仏様に美味しいものを食べさせてあげてくださいね」という意味が含まれているわけです。

 

しかし、他の宗教ではこれは通用しません。

 

キリスト教の方に「お線香代です」と渡されても、「なんのこっちゃ?」という感じなのです。

 

もちろん、日本に住んでいれば(ましてや日本人であれば)だいたい雰囲気はわかるでしょうから、「お線香代」が意味することは承知しているはず。

 

何もいわず「ありがとう」と受け取ってくれるかもしれませんが、常識的に考えるとそれはちょっと恥ずかしい行為です。

 

相手がどんな宗教なのかよくわからない場合は、お線香代ではなく「お花代」と言う名目でお渡しするのが賢明でしょう。

 

ちなみに、イスラム教の葬儀では「香典」という概念はありませんし線香も焚きません。

 

お花もあまりお供えする習慣がないようですが、個人で贈る方はそれなりにいるようです。

 

花の種類に厳密な決まりはなく、「白系であればなんでもいい」とのことです。(情報自体が少ないのですが、実際に葬儀に出た方のブログなどが参考になります)

 

お花やお花代、お線香代を渡す際には、相手の信仰にも注意を払うことが大事ですね。

 

「永代供養」の法事はどうなる?香典やお花代は?

昨今は、「永代供養」という形で故人の供養やお墓の管理などを寺院に委託する方が増えています。

 

その場合、「法事」はどうなるのか?

 

これについてはケースバイケースですが、基本的には永代供養を引き受けてくれたお寺にお任せすることになります。

 

日程もお寺の都合で行われることが多く、親族は必ずしも法要に出向く必要はありません。

 

香典やお花代を用意する必要もないということになりますね。

 

しかし、なかには「いずれお墓を管理できる人がいなくなるから永代供養にしたけれど、私たちが元気なうちは法事もやって供養をしてあげたい」と考えるご遺族もいるでしょう。

 

その場合は、法事を行ってもOK。

 

お寺が年季法要を行うタイミングに合わせて行うとなると他の方と合同の法要になってしまいますが、それとは別に親族が主導で行うことも可能です。

 

ただ、遺骨が納骨堂に納められている場合は、花やお供え物をするスペースがなかったり、あってもすぐに持ち帰らなければいけなかったりするので、法事に供花を持ち込んだり手配したりするのはちょっと配慮が必要です。

 

気を遣ったつもりがかえって迷惑に思われてしまうリスクもあるので、それならお線香代やお花代の名目で手渡して「○〇さんが好きだったお酒でも買ってね」と伝えるのが気の利いたやり方かもしれませんね。

 

永代供養についてはまだ世間に浸透していない部分もあるので、一人で判断せず他の親族にお伺いを立ててみるのが賢明です。

 

お供えを送る場合、“のし”はどうする?

法事の際、お花代やお線香代など「お金」ではなくあえて「お線香」や上記で紹介したディフューザーなどを持参することもあるでしょう。

 

その場合、のし紙はどうすれば良いのか。

 

これについては、「のし紙」ではなく「かけ紙」を使うのが正解です。

 

「のし紙」とは、「熨斗」のプリントが入ったもの。

 

「かけ紙」は、水引きだけが印刷されたものを意味しています。

 

「のし」は、もともとアワビを伸ばして薄くしたもの(=のしたもの)を贈り物の上に載せていた風習が起源。

 

「のばす」という行為には「引き伸ばす」というおめでたい意味が伴うため、弔事、法事では使えないのです。

 

のし紙とかけ紙を並べて比べてみると、水引きの位置が違うことにも気づきますよね。

 

かけ紙のほうがちょっと下になっているのは、「悲しみで心が沈んでいる様子」を表していると言われています。

 

また、水引きにも色があり、用途によって選び分ける必要があります。

 

  • 通夜、葬儀・・・黒白
  • 法事・・・黒白、黄白、双銀のいずれか

 

ちょっとしたことですが、こういったプチ知識を知っておくことって大事ですよね。

 

一つ一つ、掘り下げてみると、供養の気持ちや心遣いが随所まで散りばめられていることに気付きます。

 

あらためて、亡くなった方やご先祖様を想う日本人の心のあり方を知ることができ、厳かな気持ちになれますね。

 

「香典返し」をもらったらどうする?

香典返しなど、余計な気遣いをして欲しくないからあえて香典は持参しなかった。

 

その代わりにお花代やお線香代を渡した。

 

・・・なのに、後日、先方から「香典返し」が送られてきてしまったよ!というケースも珍しくありません。

 

その場合、どのように対処すれば良いのか?と悩んだ経験があるという方が多いようです。

 

まず、先方に対して「ありがとう」とお礼を言って良いのかどうか。

 

基本的には、香典返しにお礼をするのは「お礼にお礼を重ねる」という意味になるのでNGです。

 

「重ねる」は不幸が繰り返されることを暗示してしまうので、忌み嫌われる行為。

 

「物をもらったのにお礼を言わないのは失礼だ」と思われるかもしれませんが、香典返しの場合はお礼をするとかえって失礼になりますので注意しましょう。

 

とはいえ、「無事に届いたのに連絡の一つも入れないのはいくらなんでも失礼になるんじゃないか」という感じもしますよね。

 

どうしても気になってしまうという方は、電話やはがき、メールなどで「御供養のおしるしをいただきました」「ご丁寧に、大変恐縮です」という言葉で気持ちを伝えましょう。

 

さらに、「いかがお過ごしですか?」「季節の変わり目ですから、お身体に気を付けて」など相手を気遣う文言を入れると思いやりが伝わりますね。

 

くれぐれも、「ありがとうございました」等、直接的なお礼の言葉は使わないように気を付けてください。

 

「お線香代」のお礼は必要なのか

昨今は、「家族葬なので香典は辞退します」というケースが多いようです。

 

では、もしあなたが遺族の立場になり、「香典は辞退する」と伝えてあったにも関わらず「お線香代」をいただいたら?

 

おそらく相手は、「気を遣わせまい」として香典ではなくお線香代を持参したのでしょう。

 

「故人にはいろいろとお世話になったから、何もせずにはいられない。せめてお線香代くらいは受け取って欲しい」

 

そんなお気持ちなのかもしれません。

 

ただ、遺族の立場だとちょっとモヤモヤするかもしれませんよね。

 

「お金は要らない、受け取らないって言っていたのに、渡された。これもお礼をすべきなんだろうか?」と。

 

これについては、基本的にお礼をする必要はありません。

 

金額としても1000円~3000円と少額のことがほとんどですし、相手も「気を遣ってほしくない」という気持ちから渡したものだからです。

 

これはお線香そのものをいただいた場合も同じですね。

 

ただ、いただいたからにはもらいっぱなしはちょっと失礼ですよね。

 

お返しとして物を送る必要はありませんが、感謝は言葉にして伝えるようにしましょう。

 

相手は、あなたと話すキッカケを求めている部分もあると思います。(物を返して欲しいわけではないのです)

 

気を遣ってもらったこと、故人のことを想ってくれたことについては、素直にお礼の気持ちを伝えましょう。

 

家族が亡くなった方に対しては、親しい間柄であったとしても他人はなかなか連絡をとりにくいものです。

 

あなたのほうから連絡することで、相手も安心するはずですよ。

 

「香典辞退」なのに供花をいただいた場合はどうすればいい?

これには諸説ありますので「これが正解です」とは言い切れません。

 

「香典は辞退しますと伝えてあるのだから、お花に対してもお礼はしなくて良い。お礼状だけ送れば良い」

 

「そうはいっても、お礼状だけを贈るのは微妙だから、だいたい1/3くらいの金額のもの送るのが良い」

 

地域性や相手との関係性などもあるので一概には言えませんが、個人的な経験では、お礼状と一緒にちょっとしたお菓子を送ってくださる方がほとんど。

 

数人で連名でお花を送った場合も、みんなで分けられるような個包装のお菓子をいただきました。

 

昨今はコロナの影響もあり、ごく身近な人だけで行う家族葬が一般的になっています。

 

葬儀に招く人の数もかなり制限されているため、「私としてはかなり親しくしてもらっていたつもりだった」という方でも葬儀に行けないケースも多いでしょう。

 

そうなると、「葬儀には呼んでもらえていないけど、○○さんには散々お世話になったから何かの形で供養しないと気が済まない」ということでお花だけを贈る方もいますよね。

 

私もそうしたことがあるのでよくわかりますが、「香典辞退」と言われてもやっぱりなにかしたいと思うのが人情というもの。

 

人の不幸に際して、お礼が欲しくて花を贈る人は誰もいないでしょうから、まずはあまりあれこれ考えずに相手の厚意はありがたく頂戴しましょう。

 

その上で、心に余裕があれば何か品物を返してもいいし、そんな気持ちになれないのであればとりあえずお礼状だけは送って、余裕が出てからお菓子など送るのでも良いのではないでしょうか。

 

大切な人を失って辛い時ですから、形式から少し外れてしまったとしても、本当にご遺族のことを想ってくれている人であれば文句なんて言わないはずです。

 

お金以前の問題かも!絶対知っておくべきお線香のマナー

「葬儀に出られなかったから」と、後日、自宅を訪問してお線香をあげるパターンもありますよね。

 

その際、お花代やお線香代など「お金」の問題に加えて絶対に押さえておきたいマナーがあります。

 

一つ目は、声のトーン。

 

いつもの調子でやたら甲高い声で話したり、大笑いしたりはNGです。

 

気丈に振る舞っていても、遺族はまだ大切な人を失った悲しみに包まれています。

 

話は小声で。相手を励まそうと思っても、笑い話は控えて早めに切り上げるようにしましょう。

 

「ゆっくりしていって!」は社交辞令で、本当は早く帰って欲しいというのが本音です。

 

もう一つは、仏壇の前の座布団。

 

知識がないとうっかりそのまま座ってしまいそうですが、あの座布団はお坊さん用です。

 

お坊さんがお経を読むときに座るために用意されているものなので、座ってはいけません。

 

「座布団の手前で座り、右側にずらし、それから仏壇に進む」が正解。

 

見ていないようでいてしっかりチェックしている方もいますし、こういった作法の基本を押さえてお線香を上げることは供養の一つの形でもあります。

 

亡くなった方のお宅を訪問される際には、あらかじめこういったルールを勉強しておくようにしましょう!

 

【まとめ】お金やお線香はあくまでもツール。大切なのはココロです。

お花代とお線香代について、その意味や金額相場をご紹介してきました。

 

ポイントをまとめます。

 

  • 最低でも5,000円以上は包んだほうが良い
  • 香典とは意味合いが違っていて、どちらかといえば遺族のために渡すお金である
  • お金ではなく線香を渡す場合は、贈答用の気が利いたものを
  • 永代供養の法事は、お花を用意することがかえって迷惑になる場合もある

 

ともすれば「いくら包めば良いのか」ということにばかり気を取られてしまいがちですが、大切なのは思いを届けること。

 

お金も線香も、心を伝えるためのツールに過ぎません。

 

体裁にとらわれ過ぎず、故人を想う気持ち、遺族を気遣う思いやりを大切にしましょう。

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